膝蓋腱反射

膝が反射で書き殴るところ

YUZURU HANYU ICE STORY 2nd "RE_PRAY" 初見感想

膝です(挨拶)タイトル通り、羽生結弦初となる単独ツアー公演"RE_PRAY"に行ってきたので感想をちょっとだけ書きました。

 

参加したのはさいたま公演の初日(要するに初演)、席はショート側のSSでした。注釈付きのはずなのに死ぬほど神席でビビったよね。

記事の性質上、公演内容に関するネタバレを盛大に含みますので嫌な方は今のうちにブラウザバックをお願いします。

 

ネタバレは大丈夫ですか?それでは始めます。

 

・構成

【第一部】

いつか終わる夢

鶏と蛇と豚

Hope & Legacy

Megalovania

Asgore(6練)

破滅への使者(アレンジ)

 

【第二部】

いつか終わる夢:RE

天と地のレクイエム

あの夏へ

春よ、来い

 

エストポリス伝記メドレー(エンドロール)

 

【アンコール】

Let Me Entertain You

SEIMEI

序奏とロンド・カプリチオーソ(ピアノ版、フル)(メイキング映像)

序奏とロンド・カプリチオーソ(StSq)

 

 

 

・雑感

・髪下ろしロンカプ良すぎ

・「ここから抜け出す力を、手に入れることができそうだ・・・♠」

・流れる命を喰らう羽生結弦

 

前半はとにかくこういう羽生結弦が見たかった~~~~~という感じ。闇落ち魔王羽生結弦なんて喜ばない人いないからね。というか脳内で般若心経をループさせることになるとは思わんかったよ。良すぎて一気呵成にラストまで引っ張られたので感想無いです。オタクの悲しい性

 

後半は「あの夏へ」から「春よ、来い」が特にすごかった。その前のナレーションで主人公が真っ暗な水底に沈んでいるので、そこに光が差し込み水がきらめく中自由に動き出す~みたいなイメージなのかなと思いましたが、水というモチーフからは懊悩を脱し流れる水のように束縛を脱け出したみたいなイメージも連想されました。竜神(水神)であるハクからの連想でもあると思います。スモーク超綺麗だったよね。そのスモークが桜色に染まる中でプロジェクションマッピングとともに滑る「春よ、来い」は希望に満ちて美しかったです。恐らくですが、これまでのどのショーとも見せ方を変えていたと思います。なんか力強かった気がするんですよね・・・。これも「春=甦り」からの連想ですが、ここが破滅への使者と対になっているのだと推測しています。美しい。羽生結弦はペルセポネだった・・・?

ということはレクイエムは鶏と蛇と豚、あの夏はHope & Legacyと対応しているんですかね。前者が「私がこの世界のルールだ」vs「僕は誰?もっとちゃんと作ってよ」のアイデンティティタッグ、後者が「この世界で生きよう(「この世界で」救い戦う決意)」vs「自由だ(そもそも水中で生きていく)(台詞うろ覚えでマジごめん)」の生きる場所タッグ・・・かな?ホプレガの意図がいまいち掴み切れていないのでもう一回見たいです。世界を築いていくみたいな演出があったと思うのでこれで間違いではない気がするんですけど・・・・。なんにせよ元々のホプレガのイメージとはかなり乖離した使い方をしていて面白かったです。

 

あとアンコールでこれでもかってくらい滑るから本当に体力心配になった。二日目のレポを見る限り杞憂だったようです。舐めててごめん

 

 

 

 

エンドロールで3A3T3Loお出しするの本当にやめろ、でかい声が出るだろ

 

 

 

 

 

・よかったところ

ストーリー展開

観客の予想を裏切る展開かつゲームというテーマを最大限活かしたプロットは素晴らしかったと思います。第一部と二部がそれぞれ1つのルートとしてきちんとまとまっており、なおかつ対になる構成が本当に美しい。

アンテを非常に強く意識したストーリーだと思いますが、その辺の言語化は全くもって自信が無いので他のブログとかスレッドとかに譲ります。前半が全てを踏みつけにし無我夢中で強さを追い求めたのに闇に落ちてしまったルート、後半が犠牲を払うことをやめ、苦悩の末に真に執着から自由になったルートみたいな感じで書いておけばギリのギリギリ及第点は来るんじゃないかと期待しております。解脱ですね。

 

今月のトリビア羽生結弦はUNDERTALEがマジで好き

 

演出全般

音響、照明、映像、何から何まで神すぎ。スクリーンの両脇に羽生結弦本人が映るのめちゃくちゃいいアイデアですね、他角度からの映像を補完できるので・・・特に鶏と蛇と豚の正面映像は脈動する赤い三角背景に踊り狂う姿が異形感満載でヤバかったです。

せりあがる舞台もめちゃくちゃ驚いたし圧倒されました あれの上で踊ってトンチキにならないの何者なんだよ

 

既存プロの使い方

既存プロたちは非常に説得力のある使い方をされていたと感じました。既に(競技等で用いたシーズンを通じて)ストーリーや文脈が大量に付け加わっているはずのプログラムを全く新たな物語に適用するというのは、プログラム自体の解釈をしっかり確立していないとできないはずです。このあたりはGIFTでも本当に感動したポイントであり、羽生さんの表現者としての拘りとセンスが垣間見られるところかと思います。

 

 

・ウーンとなったところ

よかったところ:ぜんぶ!wみたいな項目を書いた後にこれ付け足すのも何なんですけど、一応感想なのでメモっておきます。ポイント的には1点だけです。

 

一部プロの振り付け及びその実施

Hope & Legacyは苦悩を表現するためか動きにかなり緩急を付けようとしていた感がありましたが、「見栄えとしては」競技での使用時と同じ塩梅のままで良いのではないかと思います。ぶっちゃけなんか動き硬くね・・・?と思っていました(後半の動きはかなり良きだったので疲れてたってことも無いかと・・・?)。ただ、ストーリー的にここは違う表現をしたいんだ!というのは明らかに伝わってきたのでこれからのツアーに期待していきたいです。

破滅への使者もめちゃくちゃかっこいいんですけど、もっと全身を大きく使った動きが欲しいところです。

これらのプログラム及びプロ転向後の新プロいくつかに共通する引っ掛かりとして、「動きが小さい」という点があると感じています。特に腕のみで完結する振り付けが多く、足元や上半身全体と連動させてダイナミックに動く振り付けが増えると満足感が上がるのではないでしょうか。

まあ僕は振付師でもなんでもないけどね。

 

 

 

こんな感じでした。𝑋のうわさで2日目は前半が「破滅への決意」→阿修羅ちゃんルートに分岐したみたいな話も聞いてもう言葉が見つかんないです。どっかの日程で別ルートも観たいんですけどなかなか厳しいでしょうね・・・。

 

お読みいただきありがとうございました。